不潔なトイレには不満に感じるが清潔なトイレを目的に施設を利用することはない

ハーズバーグのモチベーション理論に動機付け衛生理論があります。これは、社員のモチベーションが上がる要因と、改善しても不満は解消するけれど、満足には繋がらない要因に分類したものです。

動機付け衛生理論

動機付け要因と言うのは、改善されることによって、モチベーションが上がって動機付けになるものです。衛生要因とは、改善しても不満は改善するけれど、満足にはならないものです。

衛生要因と言うのは、トイレのようなもので、トイレが不潔たどとても不満に感じますが、トイレが清潔になっても、不満は解消しますが、満足には繋がらないものです。例えばある施設やお店のトイレが不潔だと、その施設やお店の利用を控えるようになりますが、その施設やお店のトイレが清潔だと言う理由で利用する積極的な要因にはならないと言うものです。清潔なトイレを利用することを目的にその施設やお店を訪問するユーザーはいないのです。

ホームページデザインもトイレと同じで、デザインがあまりにも稚拙で、ナビゲーションも目的の情報に辿り着けないUXだと不満に感じたり、時には怒りを感じて、あまり閲覧したくないと思ったり、時には、二度と利用するものかと思います。

しかし、クオリティが高いデザインと言う理由で、そのホームページを積極的に訪れようとは思わないのです。ユーザーは美しいデザインを見ることを目的としてホームページを訪れることは無いのです。

ホームページデザインにこだわっても、ユーザーは不満には感じませんが、積極的な訪問理由にはならない

webデザインにとてもこだわり、美しいデザインのホームページを参考にする依頼主もありますし、ホームページ制作会社もデザインを売りにして強く打ち出している会社も多くありますが、ホームページデザインはトイレと同じです。

デザイナーがこだわった、どれだけ優れたデザインにしても、そのデザインを見るためにユーザーがホームページを訪れることはありません。なぜなら、ホームページデザインはユーザーの満足要因では無いからです。

ユーザーが特に不満を持つのは、ナビゲーションのレイアウトや設計が悪く、ホームページを訪れたユーザーが目的とする情報に辿り着けないなどのユーザビリティの問題が大きいと思います。また、使用するフォントが統一されていないとか、webサイトで使用するカラーに一貫性が無く、配色がバラバラになっているなどはユーザーの不満に繋がるでしょう。

ホームページのヘッダー画像などがユーザーの不満になることはほとんど無いはずです。ユーザーに不満を感じさせないようにするには、ユーザーがページの様々な情報に適切にアクセス出来るような導線を確保して使いやすく便利にすることですが、おしゃれなホームページやスタイリッシュなホームページがユーザーを積極的に引き付ける要因にはなりません。

写真や画像を多用して、ユーザーに良いイメージを持ってもらおうと思う依頼主もいると思いますが、悪いデザインは印象に残っても、良いデザインは印象に残りません。素晴らしいdesignがマーケティングには直結しないのです。

ホームページデザインに多額のお金をつぎ込んでも、ユーザーの不満要因は解決できますが、積極的な購買には全く貢献しないのでwebサイトの集客には貢献しません。そんなことに大金を使って、素晴らしいデザイナーを採用する必要があるのでしょうか?

トイレ

ユーザーの満足要因はページに記載されているコンテンツです

ホームページデザインがトイレと同じ、衛生要因だとすると、ユーザーの満足要因は何でしょう。

ユーザーがホームページを訪れるのには目的があります。ほとんどのユーザーは検索してホームページを訪れます。ユーザーは検索して、自分自身が感じた疑問や質問の回答を求めてホームページを訪れます。

訪れたホームページで自分自身が感じた疑問や問題が解決出来れば満足します。ユーザーの疑問や問題が完全には解決出来なくても、ある程度の情報があれば、満足度は低いですが、不満は感じません。

ユーザーの満足度を高めるためには、ユーザーの疑問や質問に対する高い専門性と信頼性のある情報を掲載することです。適当な一般論程度の情報ではユーザーは満足しません。ユーザーが知りたい情報で、非常に専門性が高く、深い洞察による他には無いユーザーにとって役立つ情報を掲載することがユーザーの満足に繋がるのです。

特にユーザーが解決したい問題が明確なキーワードに対しては、丁寧な解決策を記載することで、コンテンツを記載した専門家に対する信頼感が増して、絶対にこの専門家から購入しようと思います。このようなユーザーの疑問や質問に対する回答を更新し続けることがユーザーの満足度の高いホームページへと変身させるのです。

Googleはテキストだけのページよりも画像や動画も掲載しているページの方がユーザーにとって分かり易く説明しているページと判断して掲載順位に対してポジティブな評価をしますが、ホームページデザインが検索順位に与える影響はほとんどありません。

コンテンツを求めてホームページを訪れるユーザーにとって、ホームページデザインは不潔で無ければそれで良いのです。

商品

ユーザーにとってはデザインの優先度はとても低い

ホームページを制作会社に発注する企業はホームページデザインにとてもこだわることが多いですが、実際のユーザーは、そのお店の商品であるコンテンツの質が高いかどうかが最優先の問題で、トイレが清潔かどうかは大した問題では無いのです。疑問に対する回答を探しているユーザーにとってwebデザインはあまり重要では無いのです。

ホームページを作成する場合は、ホームページの商品そのものであるコンテンツの質を高めることに注力することが最優先です。どれだけトイレを清潔にしても、商品の質が悪ければユーザーはお店を訪問してくれません。

リアルのビジネスでは、商品の品質やサービスの質を高めようと常に努力しているばすです。それと同様にホームページの品質を決定付けるコンテンツの質を高める努力に最も力を注ぐべきで、トイレを清潔にすることに多大な労力を費やすべきではありません。

また、トイレのために多大な費用を費やす必要もありません。ホームページデザインに多大な労力と費用を費やしているのは、トイレを清潔にするために多大な労力と費用を費やしているのと同じです。ホームページデザインにどれだけこだわってもアクセス数が増えることはありません。ホームページデザインがアクセスに大きく影響を与えることはありません。どれだけ時間と労力を掛けてデザインされたホームページもアクセスを獲得する力は無いのです。

そんな労力と費用があるのなら、ホームページ上の商品であるコンテンツの質を高めるために労力と費用を投入しましょう。

まとめ

おしゃれで美しいホームページデザインは国内のものも海外のものも多く紹介されていますが、デザインを探しているユーザーにとっては美しいデザインのホームページは価値がありますが、デザインでは無い、疑問や質問への回答を探しているユーザーにとってはデザインが優先にはなりません。

不快なデザインは、再びそのホームページを訪れる障害になりますが、美しいデザインのホームページが、美しいと言う理由で、ホームページを訪れる積極的な理由にはなりませんし、美しいデザインによってユーザーを集めることは出来ません。

デザインに拘るよりも、ユーザーの疑問や質問に対する良質な回答を記載することに労力を使うことが有効な集客手段です。